民泊のチカラで学校は変わる!修学旅行@陸前高田

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9月末、陸前高田市で2校目となる民泊修学旅行の受け入れがありました。

長年、学校教育の現場と関わってきましたが、

民泊ほど大きな学びの機会はないかもしれない、と思うようになりました。

今回の受け入れは、その思いを一層強めるものとなりました。

 

修学旅行が終わったあと、学校を訪れると、先生からこんな言葉をいただきました。

 

「修学旅行が終わった後、学校が変わったんです」

 

お昼過ぎから翌日の8時までのわずか1日にも満たない時間を共にしただけで、

学校を変えてしまうほどのインパクト。

 

その1日の間に何が行われていたのか。

そして、生徒は何を学んだのか。

 

その答えを知りたくて、先生から生徒が書いた感想を共有していただきました。

そこに書かれていた内容は、言葉にはできないくらい、本当に素晴らしいものでした。

 

その学びを皆さんと共有させていただきたいと思います。

 

ひとに優しくすることは難しいことじゃない

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一番多かったのはこんな感想でした。

 

「最初は不安だった・・・。でも、陸前高田の人が優しくて、不安はすぐに吹き飛んだ」

 

入村式。

心の中では、怖いひとだったらどうしよう。もし受け入れてもらえなかったら・・・と不安な気持ちでいっぱいでした。

しかし、そんな私の不安を吹き飛ばすようなことがありました。

初めて民泊先の人に会い、「こんにちは」と声をかけたとき、おばあちゃんがニコーっと笑いかけてくれたのです。

他の人からは「なんだそんな事か」と思うことかもしれません。

けれど、あのときの不安で押しつぶされそうだった私には、十分すぎるできごとでした。

あの笑顔は私の中から消えません。

 

文科省によると自分はダメな人間だと回答している高校生は8割もいるそうです。

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自分に自信がないときは、人に受け入れてもらえるかいつも不安で、

その不安から自分を守るために、人への悪口に変わってしまったりして。

「本当はこんなはずじゃないのに」と、自己嫌悪の繰り返しです。

 

無条件にひとに受け入れてもらう経験は、

自分が存在していてもいい(価値のある)人間なのだと教えてくれます。

それがたった一度であっても、その経験は一生自分を支えてくれるのです。

そして、人が他人に対して抱いている不安を理解し、相手を思った行動ができるようになります。

 

相手を思った行動って、そんなに難しいことじゃない。

あのおばあちゃんがしてくれたように、ニコーっと笑いかけてみよう。

 

人に優しくすることって、そんなに難しいことではないのかもしれません。

 

日常に、そしてひとに感謝すること

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お母さんは少し泣きながら、地震の怖さ、津波の恐ろしさ、身内、家、様々なものを失う悲しさ、辛さ、悔しさなどを、私たちに教えてくれました。

 

その笑顔からは、考えられないほど、つらく、悲しい体験をされてきたのです。

その中でも、人にあたたかい愛情をもって接することができる岩手の人たちを本当に尊敬します。

 

おかあさんは「あたりまえの日常をあたりまえだと思わず、毎日感謝して生きなさい」とおっしゃっていました。

私は、その言葉を聞いてやっと今の自分の生き方を見つめ直せました。

 

人生を、

もっと一日一日を、

大切に生きようと思いました。

 

民家の方は、みんな口をそろえて、「たまたま生き残っただけだから」と言います。

 

ここで出会えたことは、きっと、あたりまえのことではありません。

そして同じように、今、そばにいる人との出会いもまた奇跡であることを学んでいます。

 

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大切なひとを守るということ

 

私が一番考えさせられたのは、

「他人の命を守ることより、まず自分の命を守ること」

という言葉です。

民泊させてもらった広田町では、一人しか亡くなっていないそうですが、その方は自分の娘さんを高校まで迎えに行く途中、津波に巻き込まれたそうです。

将来、私自身にも旦那さんや子供ができ、このような災害が大切な人たちと離れた場所で起こったとき、私はどうするんだろうと考えました。

自分のことは自分で守らなければいけないけど、すごく大切な人であれば、私は助けに行ってしまうのではないかなと思いました。

そして、そのようなことがいつ起こってもいいように、避難場所の確認や、防災グッズなど、できることから準備していきたいと思いました。

 

極限状態で、大切なひとの命を守ることは、たやすいことではありません。

「津波てんでんこ」は、この震災が教えてくれた教訓で、「津波が来たら、各自てんでんばらばらに一人で高台へと逃げる」「自分の命は自分で守る」ということです。

誤解のないように触れておくと、「自分が助かれば他人はどうなっても良い」という話ではなく、災害のときにどう行動するのか、あらかじめ考え、互いに共有しておくことなのです。

 

皆さんはどうですか?震災を教訓にして、準備ができているでしょうか?

 

困難を乗り越えてきた人たちからもらった勇気

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私は民泊をして一番感じたのが、人との絆でした。

家族との絆はもちろんのことですが、ご近所との絆が本当にすごいと思いました。

いざとなったらやっぱり助けてくれるのは家族と周りのご近所さんだから、この震災をきっかけに強い絆があるんだと感じました。

 

人って、こんなにも強くなれるんだな、

助け合い、支えあって、

辛い時ほど人は強くなれるんだな、

と思いました。

 

人間はひとりじゃない。

生きるってこんなにも素晴らしいこと。

そのような学びが、学校を、そして生徒一人ひとりを変えました。

 

ひとの暮らしの中にこそ、ひとを変え得る学びがある。

私たちはその信念のもとに、これからも民泊修学旅行を推進していきます。

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  1. 2016年 10月 20日
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